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他職員に対して窃盗や不正アクセスした職員を懲戒免職 - 岐阜県

岐阜県は、他職員の所有物を盗んだり、複数回にわたって不正アクセスを行った職員に対し、3月に懲戒免職とする処分を実施した。パスワードは盗んだ手帳などに記載されていたという。

同県によれば、可茂土木事務所に所属した職員が、2022年11月7日から2023年10月7日にかけて、職員2人や過去に勤務した所属部門の業務用ネットワークに対し、31回にわたり不正にアクセスしていたことが判明したもの。

約1700件のファイルを取得し、自らが使用する業務用パソコンに複製。以前所属した部署の共有ドライブより取得した11件を含む369件のファイルを持ち帰り、自宅のパソコンに保存していた。

また同職員は、2018年7月23日から2023年7月ごろにかけて、他職員の机の中に保管された名刺、名札、印鑑、手帳、メモなど同県や他職員の所有物など少なくとも41件を盗んでいた。

同県端末では操作内容を記録しているが、2023年10月10日に被害を受けた職員が、出勤していない日にもログインした記録が残っていることに気づき、システム管理者に確認したことから問題の発覚に至った。

不正アクセスを行った職員は、自身の端末よりアクセスしており、2023年10月13日に同県が聞き取り調査を行ったところ当初は否定したが、翌14日に不正アクセスや窃盗への関与を認めたという。

(Security NEXT - 2024/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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