ネットバンク不正送金被害が大幅減 - 平均被害額は高水準
被害の内訳を見ると、個人が554件。前四半期の1950件から約71.6%減となった。件数ベースで全体の96.3%を占めている。被害額は約5億7700万円。前四半期の約11億7800万円から約51.0%減と半減。1件あたりの平均被害額は約104万円だった。
一方、法人における不正送金被害は21件。前四半期の39件から減少した。被害額は約5億1500万円で、前四半期の約14億800万円から約63.4%減少となった。
1件あたりの平均被害額は約2452万円。過去最多となった前四半期の3610万円を下回ったものの、過去2番目に大きな金額となっている。
不正送金被害に対する金融機関の補償状況を見ると、同四半期に対応件数が決定した378件のうち、補償対象となったのは333件。補償率は88.1%だった。

不正送金1件あたりの被害額推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/09/29 )
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