ネットバンク不正送金被害が大幅減 - 平均被害額は高水準
2025年第2四半期のオンラインバンキングにおける不正送金の被害は、件数ベースで7割減、金額ベースで6割弱減となるなど大きく改善が見られた。
全国銀行協会が、会員188行を対象に2025年4月から6月にかけて発生した不正送金被害の状況を調査し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。
被害件数は、個人、法人あわせて575件。過去最多を更新した前四半期の1989件から約71.0%減少と大きな改善が見られた。253件だった2022年第3四半期以来の低水準となる。
不正送金による被害額は、約10億9200万円。前四半期の約25億8600万円から約57.8%減。10億円は超えたものの、約8億8900万円だった2023年第1四半期以来の金額となった。
ただし、1件あたりの平均被害額は約190万円で前四半期の約130万円から上昇しており、注意が必要となる。

不正送金被害の件数、金額推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/09/29 )
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