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「Sitecore」や「Linuxカーネル」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局

米当局は、「Sitecore」や「Linuxカーネル」などあわせて3件の脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が現地時間2025年9月4日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ3件の脆弱性を追加したもの。米行政機関へ指定期間内に対策を講じるよう求めるとともに、広く注意を呼びかけた。

「CVE-2025-53690」は、コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Sitecore」に判明した構成不備に起因する脆弱性。「Experience Manager(XM)」「Experience Platform(XP)」「Experience Commerce(XC)」「Managed Cloud」など複数製品が影響を受ける。

サンプルとして提供されていた「ASP.NET」のマシンキーがそのまま利用されている場合、コードインジェクションが可能。信頼できないデータのデシリアライズ処理によってリモートよりコードの実行が可能となる。

CVE番号を採番したWizでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.0」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2025/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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