NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
NVIDIAは現地時間2025年10月14日、セキュリティアドバイザリ2件を公開し、「Jetson Linux」をはじめとする複数製品の脆弱性を明らかにした。
組み込み環境向けOS「Jetson Linux」では、UEFIにおける認証不備の脆弱性「CVE-2025-33182」が確認された。悪用には権限が必要となるが、「Linux」のデバイスツリーを破損させ、データの改ざんやDoS攻撃が可能となる。
また「Jetson Linux」「IGX OS」ではメモリ処理に脆弱性「CVE-2025-33177」が存在し、サービス拒否に陥るおそれがある。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアをそれぞれ「7.6」「5.5」、重要度を「高(High)」「中(Medium)」と評価している。
またロボティクス向けに提供している開発環境フレームワーク「NVIDIA Isaac Sim Framework」では、コードの実行や権限の昇格、データ改ざん、情報漏洩、サービス拒否などにつながるおそれがある脆弱性「CVE-2025-23356」が判明した。CVSS基本値は「8.4」、重要度は「高(High)」。
同社は各製品に向けて脆弱性を修正したアップデートを用意しており、利用者に対応を呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/10/17 )
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