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ランサム被害、リモート接続の脆弱性が侵入口に - ニチリン

自動車や住宅用のホースを製造、販売するニチリンの米国子会社が6月14日にサイバー攻撃を受けた問題で、リモート接続の脆弱性を突かれ、ランサムウェアに感染したことがわかった。

同社子会社のNICHIRIN-FLEX U.S.A.(NFL)が外部よりサイバー攻撃を受け、サーバがランサムウェアに感染したもの。同社はネットワークを遮断し、事態を公表するとともに復旧作業を進めていた。

同社によると、今回の攻撃に用いられたランサムウェアは「mlock」。外部とのリモート接続における設定の脆弱性を突かれて侵入を許し、攻撃が展開されたという。

攻撃者は、管理者の認証情報を用いてサーバへ侵入し、さらに別のサーバに対してリモートアクセスツールなどをインストール。ネットワークを偵察した上でネットワーク全体にランサムウェアを配布した痕跡も残っていた。

ランサムウェアによる被害の具体的な規模については言及を避けているが、今回確認された被害は、あくまでも拠点の一部のみとしている。

被害を受けたサーバ内には、同社の社内情報や、連絡先など取引先の個人情報を含むファイルなどが保存されていた。件数については明らかにしていない。

(Security NEXT - 2022/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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