フィッシングURLが前月比4割増、報告20万件超 - 証券関係が再増加
フィッシング攻撃で悪用されたURLは8万5272件。1日あたり約2750.7件のURLが報告されている。3カ月連続で増加しており、前月の6万0107件から41.9%と大幅な増加となった。
メールの文面には表示されない文字列やUnicode文字を混入させたり、正規サイトなどURLを多数混在させる、BASIC認証を用いたURLを利用する、サブドメイン名、パラメーター部分にランダムな文字列を記載するなど、迷惑メールフィルタや解析ツールの検知を阻害する動きが引き続き観測されている。
フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.cn」が約26.4%で前月に引き続きもっとも多かった。次いで「.top」が約22.4%、「.com」が約21.9%が多い。
さらに「.cc(約4.7%)」「.sbs(約3.5%)」「.shop(約2.5%)」「.jp(約2.5%)」「.pw(約1.8%)」「.me(約1.8%)」「.goog(約1.8%)」「.love(約1.7%)」が続く。Google翻訳のURLをリダイレクト元としているケースが約8.5%だった。

フィッシング攻撃に悪用されたブランドの件数推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
フィッシング攻撃で悪用されたブランドは、前月比3件増となる97件。
カテゴリとしては「クレジット、信販関連」が21件ともっとも多く、「金融関連(14件)」「証券関連(12件)」「通信事業者、メールサービス関連(8件)」と続く。「決済関連」と「オンラインサービス関連」はいずれも6件だった。
具体的に悪用の被害に遭ったブランドを見ると「SBI証券」が約16.1%、「NTTドコモ」をかたるケースが約13.2%。いずれも前月から割合の増加が見られた。「Apple」は約7.0%、「ANA」は約6.9%と減少傾向にあるものの、引き続き多数の報告が寄せられている。
(Security NEXT - 2025/08/27 )
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