Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開

NVIDIAは、AI開発基盤「NVIDIA NeMo Framework」に複数の脆弱性が判明したとして、セキュリティアップデートを公開した。

同社は現地時間2025年12月16日にセキュリティアドバイザリを公開し、モデルの読み込み処理などに起因する2件の脆弱性について明らかにしたもの。

「CVE-2025-33226」は、コードインジェクションの脆弱性。攻撃者が用意した不正なデータを処理すると、コードの実行、権限昇格、情報漏洩、データ改ざんなどが生じる。

一方「CVE-2025-33212」は、モデルロード機能における不適切な制御に起因。細工されたファイルを読み込むと、コードが実行されたり、権限昇格、サービス拒否、データ改ざんにつながるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2025-33226」が「7.8」、「CVE-2025-33212」が「7.3」としており、いずれも重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングしている。

同社は脆弱性を修正した「NeMo Framework 2.5.3」をリリース。利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/12/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も