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「QNX SDP」の画像解析に深刻な脆弱性 - 修正版を公開

BlackBerryの「QNX Software Development Platform(SDP)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

「QNX Software Development Platform(SDP)」は、BlackBerryが提供するリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)、および組込システム向けのソフトウェア開発環境。

「QNX SDP 8.0」「同7.1」「同7.0」における画像処理機能「PCX Image Codec」に脆弱性「CVE-2025-2474」が確認された。細工されたPCX形式の画像ファイルを解析するとリモートから任意のコードを実行されたり、サービス妨害(DoS)状態に陥るおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。ただし、画像コーデックのコンポーネントを使用していない場合は影響を受けない。

同社は各ブランチ向けに同コンポーネントの脆弱性を修正したアップデートを用意。できるだけ早く更新するよう利用者に呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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