Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

I-O DATAのNAS製品「HDL-T」シリーズに深刻な脆弱性

アイ・オー・データのNAS製品「HDL-T」シリーズに複数の脆弱性が明らかとなった。ファームウェアのアップデートが呼びかけられている。

認証なしにOSコマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2025-32002」や、認証が欠如しているため、設定を変更できる脆弱性「CVE-2025-32738」が明らかとなったもの。

対象は、「HDL-TC1」「HDL-TC500」「HDL-T1NV」「HDL-T1WH」「HDL-T2NV」「HDL-T2WH」「HDL-T3NV」「HDL-T3WH」のシリーズ8製品。「Remote Link 3機能」が有効となっている場合に影響を受ける。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2025-32002」が「9.8」、「CVE-2025-32738」が「5.3」と評価されている。「CVSSv4.0」による評価はそれぞれ「9.3」「6.9」とした。

ゼロゼロワンの早川宙也氏、神野亮氏がJPCERTコーディネーションセンターへ報告し、同センターが調整を実施した。

アイ・オー・データは、脆弱性を修正したファームウェア「バージョン1.22」へアップデートするよう注意を喚起。また「HDL-T」シリーズについては販売終了から5年以上が経過し、サポートを終了したと説明。今後はセキュリティアップデートを提供する予定はないとしている。

(Security NEXT - 2025/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
「Kibana」にプロトタイプ汚染の脆弱性 - アップデートや緩和策
「Firefox」のJavaScript処理に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
「glibc」に深刻な脆弱性 - 2024年のアップデートで修正済み
多要素認証製品「Advanced Authentication」に脆弱性 - 4月更新で修正済み
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消
「Node.js」に脆弱性 - 各ブランチ向けにアップデート
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消