IDと公開鍵を紐づける「OpenPubkey」に署名検証バイパスのおそれ
既存のアイデンティティプロバイダ(IdP)を利用して、公開鍵にアイデンティティを結びつけるフレームワーク「OpenPubkey」に脆弱性が明らかとなった。
細工した「JWS(JSON Web Signature)」を用いることで、署名検証をバイパスできる脆弱性「CVE-2025-3757」が報告された。
CVE番号を採番したCloudflareでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアを「9.3」とし、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
開発グループは、同脆弱性を「OpenPubkey 0.10.0」で修正しており、同バージョン以降へアップデートするよう呼びかけている。
また「OpenPubkey」のライブラリを利用するSSH認証の実装である「OPKSSH」にも影響があり、「CVE-2025-4658」が割り振られている。サーバ上のSSH鍵検証に使用する場合にのみ影響を受ける。
「CVE-2025-4658」については「OPKSSH 0.5.0」にて修正されており、利用者にアップデートが呼びかけられている。
(Security NEXT - 2025/05/16 )
ツイート
PR
関連記事
「WinRAR」に深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃で判明
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
Omnissaのメールセキュリティ製品にSSRFの脆弱性 - アップデートが公開
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
米政府、「Exchange Server」脆弱性で緊急指令 - 週末返上での対応求める
「JWE」のRuby実装に深刻な脆弱性 - 総当たり攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外パッチ
「Azure」や「MS 365 Copilot BizChat」に深刻な脆弱性 - 対応は不要
「HashiCorp Vault」のLDAP認証で多要素認証バイパスのおそれ
「Dell PowerProtect Data Domain」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」