CVEプログラム継続決定 - 停止時はどんな影響が想定されたのか?
仮にサービスが停止した場合、どのような影響が想定されたか
今回サービスの停止は回避されたが、仮にサービス停止に至った場合はどのような影響が想定されたのか。
JPCERT/CCによれば、プログラムが一時的に滞ったり、停止した場合も、CVE番号の採番作業は、MITREに限らず、JPCERT/CCやINCIBEのような各地域の組織や、ベンダーなどCNAが分担して進めているため、ただちに脆弱性調整に問題が起こる可能性は低いという。
一方で、MITREが資金難に陥った場合などは事務局の機能が停止。CNAの引き受け手がなく、MITREが対応してきた脆弱性に対する識別子の付与や、新規のCNAの認定、CVEプログラム全体に関わる庶務、意思決定が難しくなるといったリスクも想定された。
国内におけるCNA業務の観点では、仮にCVE番号の新規付与に影響が生じた場合も、JVNなどは各アドバイザリに文書番号を付与しており、脆弱性情報を追跡するためのインデックスに即座に影響が生じるわけではないとしている。
またCVE番号の発行については、脆弱性情報の公表タイミングや調整業務などの実務に影響を与えるものではないと説明。脆弱性の報告、報告を受けたベンダー側の対処は、従来どおり協力して進めていくことが重要だとしている。
(Security NEXT - 2025/04/18 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年4月13日〜2025年4月19日)
「CVEプログラム」のサービス停止を回避 - CISAがオプション期間を行使
LinuxカーネルのUSBオーディオドライバ脆弱性 - 攻撃の標的に
管理者権限奪われる「CrushFTP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
先週注目された記事(2025年3月9日〜2025年3月15日)
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害
米当局、1月は14件の脆弱性悪用について注意喚起
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
米当局、悪用されている脆弱性5件について注意喚起
中国関与が疑われる「MirrorFace」の攻撃に注意喚起 - 警察庁