Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Jupyter環境向けプロキシ拡張モジュールに脆弱性 - 外部操作が可能に

Jupyter環境においてリモートデスクトップ機能を提供するプロキシ拡張モジュール「jupyter-remote-desktop-proxy」と「TigerVNC」を組み合わせて利用した場合に脆弱性「CVE-2025-32428」が明らかとなった。

本来、UNIXソケットを通じてのみアクセスが可能となるべきところ、「TigerVNC」を使用した場合、「VNCサーバ」がネットワーク経由で外部からもアクセス可能な状態で起動するおそれがあるという。

同脆弱性によって同一ネットワーク内の第三者により、認証なしにVNC経由でリモートデスクトップ環境にアクセスし、操作することが可能となる。

「TigerVNC」を使用した場合のみ影響があり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.0」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

脆弱性は「同3.0.0」に影響があり、最新の「同3.0.1」にて修正された。利用者に注意が呼びかけられている。

(Security NEXT - 2025/04/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

I-O DATAのNAS製品「HDL-T」シリーズに深刻な脆弱性
SAMLライブラリ「samlify」に「クリティカル」脆弱性
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
「Kibana」にプロトタイプ汚染の脆弱性 - アップデートや緩和策
「Firefox」のJavaScript処理に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
「glibc」に深刻な脆弱性 - 2024年のアップデートで修正済み
多要素認証製品「Advanced Authentication」に脆弱性 - 4月更新で修正済み
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消