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【特別企画】診断項目数だけでは選べない!? 知っておきたい「脆弱性診断サービス」選びのコツ
自動診断と手動診断では、目的、活用のポイントが異なる
診断手法の違いにも注意したい。「脆弱性診断サービス」は、大きくわけてふたつあり、ツールを通じて診断を行う「自動診断」と、セキュリティエンジニアがシステムを手動で診断する「手動診断」がある。それぞれ一長一短あり、特徴をしっかり把握し、活用することも大切だ。
ツールを用いた「自動診断」では、事前に定義した内容をもとに、広範囲の脆弱性を低コストに一定品質を確保しつつ診断できるメリットがある。定期的なチェックなどにも活用しやすい。
一方、エンジニアによる「手動診断」は、ツールでは診断が難しい複雑な権限で動作するアプリケーションや、ロジックなども検査できる特徴を持つ。同じサイトに対して、一般利用者や管理者、外部との連携など、異なる権限が組み合わさって稼働するサイトにも柔軟に対応できるのは手動診断ならではの利点だ。

「自動診断」と「手動診断」における特徴の違い
このように聞けば「手動診断」が良いようにも聞こえるが、熟練度、専門性など対応するエンジニアのスキルが診断の精度に影響する。また時間がかかり、人件費などコストが膨らむため、調査項目が多いウェブ脆弱性診断を手動のみに頼ることにも限界がある。
それぞれの特徴を活かし、いかにリソースとコストの最適化を図るか、ポイントのひとつと言えるだろう。
「脆弱性診断サービス」の効果を最大限引き出すには?
組織それぞれで運用しているウェブサイトに同じものはふたつとなく、ゆえに「脆弱性診断サービス」についても、サイトそれぞれに最適解が存在する。
ついつい、専門家である脆弱性診断サービスのベンダーに依頼するのであれば、すべて「丸投げ」したいと考えがちだが、1度立ち止まって考えたい。
内容を理解した上でライトな自動検査などをあえて希望するなら問題ないが、複雑なウェブサイトを深いレベルで検査する場合は、診断の前段階としてサイト運営側が「データセットや環境の準備」をすることが必要不可欠だ。「丸投げ」自体が難しいことを押さえておく必要がある。
くわえて利用企業側で自社のウェブサイトの特性を踏まえ、必要な診断項目を判断すること自体、ハードルが高い。そこで「脆弱性診断サービス」を効果的に活用するには、準備段階から十分なコミュニケーションが取れるベンダーを選ぶと安心だ。
「自動診断」と「手動診断」を組み合わせた方法などは良く活用されている。たとえば、サイト全体はツールによる「自動診断」で効率的に検査し、認証まわりや重要な処理を行う部分、動作権限が複雑な部分はエンジニアが「手動診断」で手厚く検査すれば、無駄なく効果的に診断が可能だ。
予算上の制約があったり、認証まわりで高度な技術を用いている場合など、特定部分の検査をピンポイントで行いたい場合なども、優先的に検査した方が良い項目などを相談すればよいだろう。エンジニアの熟練度などもあわせて確認しておきたい。
(提供:ユービーセキュア - 2025/03/03 )
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