F5、「BIG-IP」「F5OS」の複数脆弱性に対応 - 最新版へ更新を
F5は現地時間2025年10月15日、四半期ごとのセキュリティアドバイザリをリリースした。同社では8月に侵害が確認され、一部未公開の脆弱性情報が漏洩したことも判明しており、利用者に対して最新の状態に更新するよう呼びかけている。
今回のアップデートでは、CVEベースであわせて44件の脆弱性を公表しており、「BIG-IP」「BIG-IP Next」「F5OS」などに影響を及ぼす多数の脆弱性を修正したことを明らかにしている。
重要度が「高(High)」とされる脆弱性は27件。「BIG-IP」における「SCP」や「SFTP」において、非公開のコマンドを使用してアプライアンスモードの制限を回避できる「CVE-2025-53868」が判明。「SSL/TLS」の処理においてトラフィック管理マイクロカーネル(TMM)が意図せず終了する「CVE-2025-60016」が確認された。
一方「F5OS」に関してもローカル環境において権限を昇格できる脆弱性「CVE-2025-61955」「CVE-2025-57780」などが明らかとなっている。また重要度が1段階低い「中(Medium)」とされる脆弱性16件や、「低(Low)」とされる脆弱性などへも対処した。
同社では国家の支援を受けていると見られる洗練された攻撃者によって内部システムが侵害されたことを同日明らかにしている。深刻な脆弱性に関する情報は含まれていなかったとしているものの、修正作業中だった未公開の脆弱性に関する情報なども内部より窃取されたことがわかっている。
(Security NEXT - 2025/10/16 )
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