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Cleo製ファイル転送ソフト、複数脆弱性がランサムウェアの標的に

米当局は現地時間12月17日、Cleo Communicationsのファイル転送ソリューションが影響を受ける脆弱性「CVE-2024-55956」について悪用が確認されているとして注意を呼びかけた。12月に入り別の脆弱性についても悪用が確認されており、あわせて注意が必要となる。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が「CVE-2024-55956」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。「Cleo Harmony」「Cleo VLTrader」「Cleo LexiCom」が影響を受ける。

CISAでは、米国内の行政機関へ脆弱性への対応を求めるとともに、広く悪用されるおそれがあるとして注意を呼びかけた。

同月13日に「CVE-2024-50623」を追加しているが、異なる脆弱性のため注意が必要。いずれもランサムウェアの攻撃キャンペーンにおいて悪用されていることが判明している。

Cleo Communicationsでは、「CVE-2024-55956」の判明を受けて「同5.8.0.24」で修正を行った。同社は先に判明した「CVE-2024-50623」に関しては「同5.8.0.21」にて修正済みとしたが、修正が不十分で同バージョンでは引き続き攻撃が可能であることがわかっている。

「CVE-2024-50623」と「CVE-2024-55956」の関係性は示されておらず、「同5.8.0.24」における「CVE-2024-50623」の修正状況については言及していない。

(Security NEXT - 2024/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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