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Cleo製ファイル転送製品に複数脆弱性 - すでに悪用も

Cleo Communicationsが提供するファイル転送製品に複数の深刻な脆弱性が判明し、攻撃の対象となっている。米当局なども注意を呼びかけている。

同社が提供する「Cleo Harmony」「Cleo VLTrader」「Cleo LexiCom」において、脆弱性「CVE-2024-50623」が明らかとなったもの。同脆弱性は、認証を必要とすることなく、ファイルをアップロードしたり、ダウンロードが可能となり、リモートよりコードを実行されるおそれがある。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.8」、重要度を「高(High)」とレーティングしている。

Cleoでは同脆弱性についてアドバイザリを公開し、3製品に向けてそれぞれアップデートとなる「同5.8.0.21」をリリースした。

脅威調査を行うHuntressによれば、同脆弱性に対する攻撃が12月3日より確認されているという。くわえて修正版として公開された「同5.8.0.21」では、実際に発生している攻撃に対して修正が不十分であると指摘。ファイアウォールで外部からのアクセスを遮断するなど影響を緩和するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/12/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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