「InfluxDB」に全トークンが取得可能となる脆弱性 - 修正を準備中
時系列のデータ処理やリアルタイム分析などに活用されているデータベースソフトウェア「InfluxDB」において、あらゆるトークンを取得でき、権限の昇格が可能となる脆弱性が判明した。
「同2.7.10」以前のバージョンにおいて、権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2024-30896」が判明したもの。特定のトークンを持つユーザーがコマンドラインやAPIを通じて同一組織内で利用するすべてのトークンを取得できるという。
本来の設計としてトークンの表示が許容されているが、運用上、権限の昇格が可能となるロジックには問題があり、セキュリティ上の問題であるとの指摘を受けている。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
開発チームでは、以前より問題を把握しており、修正対応を予定していたと説明。今後提供するアップデートでは、トークン情報をハッシュ化して直接参照できないよう対策を講じる予定。
信頼できないユーザーをデフォルトの組織に追加しないなど、トークン管理に注意を払うよう求めている。
(Security NEXT - 2024/11/29 )
ツイート
PR
関連記事
「Cisco ASA」のウェブVPNログインページ脆弱性 - 攻撃試行を確認
「Veeam Backup & Replication」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NEC製ルータ「UNIVERGE IXシリーズ」に複数の脆弱性
別会員の購入情報が記載されたメールを誤送信 - FC東京
再委託先が異なる案件のメールで個人情報を誤送信 - 静岡県
「FFmpeg」にダブルフリーの脆弱性 - パッチで修正
業界向け「セキュポリシーテンプレ」を公開 - 日本通販協会
施工現場のNASに設定ミス、情報が外部流出 - 大和ハウス工業
ZACROSへのサイバー攻撃、個人情報がネット上に公開される
神奈川県民ホールの指定管理者がランサム被害 - 開館に影響なし