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コラボツール「Zimbra」に深刻な脆弱性 - すでに実証コードも

コラボレーションツール「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」に、リモートよりコマンドの実行が可能となる深刻な脆弱性が明らかとなった。9月初旬のアップデートで修正済みだという。

「ZCS」は、メールやスケジューラ、アドレス帳、ファイル共有などの機能を提供するコラボレーションツール。Synacorが開発を手がけている。

同社では、現地時間9月4日に「ZCS 10.1.1」「同10.0.9」「同9.0.0 Patch 41」「同8.8.15 Patch 46」をリリースし、複数の脆弱性へ対処していたが、一部脆弱性が深刻な影響を及ぼすおそれがあることが判明したもの。

「CVE-2024-45519」は、認証を必要とすることなくコマンドを実行することが可能となる脆弱性。セキュリティ研究者が現地時間9月27日にパッチの解析結果を明らかにした。実証コードも公開されている。

MITREでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」と評価。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2024/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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