Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ImageMagick」や「Linuxカーネル」の既知脆弱性が攻撃の標的に

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起を行った。

現地時間9月9日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ脆弱性3件「CVE-2016-3714」「CVE-2017-1000253」「CVE-2024-40766」を追加したもの。米行政機関へ対応を促すとともに、広く注意を呼びかけた。

「CVE-2016-3714」は、ImageMagickに判明した脆弱性。細工したイメージを処理させることでリモートより任意のコードを実行できる。CISAでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.4」、重要度を「高(High)」とレーティングしている。

一方「CVE-2017-1000253」は、Linuxのカーネルに関する脆弱性。メモリ管理に不備があり、悪用されるとroot権限を取得されるおそれがある。CVSS基本値は「7.8」、重要度を同じく「高(High)」としている。

また「CVE-2024-40766」は、8月にSonicWall製ファイアウォール製品が搭載する「SonicOS」に明らかとなった脆弱性。CVSS基本値は「9.3」、重要度は「クリティカル(Critical)」とされており、SonicWallからも悪用の可能性があるとして注意が呼びかけられている。

公開当初より、CVSS基本値が引き上げられたり、影響範囲に「VPN」が追加されるなど、数回にわたりアドバイザリが更新されており、注意が必要。ファームウェアのアップデートが提供されているほか、回避策などもアナウンスされている。

(Security NEXT - 2024/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
SAP、月例アドバイザリ20件を公開 - 複数「クリティカル」も
「ManageEngine Analytics Plus」にSQLi脆弱性 - 8月の更新で修正済み
マルウェア対策製品「Avast」「AVG」に深刻な脆弱性
Synology製NAS「BeeStation」に深刻な脆弱性 - 修正版が公開
米当局、「WatchGuard Firebox」など脆弱性3件の悪用に注意喚起
国勢調査の回答状況確認表が所在不明 - 石垣市
エキストラ募集メールに誤リンク - 修正漏れで別人宛に
岐阜県の結婚支援サイトが改ざん - 個人情報流出は否定
国会図書館のシステム開発再委託先で侵害 - 影響範囲を調査