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イラン政府が支援する攻撃グループ、ランサム攻撃者ともつながり

米当局は現地時間8月28日、イランを拠点とする攻撃グループの活動に関して注意喚起を行った。VPN機器などの脆弱性を標的に活動を展開しているという。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)、米連邦捜査局(FBI)、国防総省サイバー犯罪対策センター(DC3)が共同でアドバイザリをリリースし、「Pioneer Kitten」「Lemon Sandstorm」「Parisite」「Rubidium」「UNC757」といった名称で追跡されている攻撃グループについて注意喚起を行ったもの。

同グループは、少なくとも2017年ごろより活動を展開。米国内の金融、医療、防衛などの重要インフラや、教育、地方自治体などを標的としている。

攻撃者は、みずからグループを「Br0k3r」と呼び、2024年現在では、「xplfinder」との名称でも活動。ネットワークにおいてランサムウェアを感染させるためのアクセス経路を確保するといった活動を行っており、ドメイン管理権限やドメイン管理者資格情報を提供していた。

また別名「BlackCat」として知られる「ALPHV」をはじめ、「NoEscape」「Ransomhouse」などランサムウェアのアフィリエイトグループとも緊密に連携。金銭を脅し取る活動に加担していたことが判明している。

(Security NEXT - 2024/08/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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