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Adobe、アドバイザリ11件を公開 - いずれも「クリティカル」の脆弱性

Adobeは、現地時間8月13日に11件のセキュリティアドバイザリを公開した。各製品において「クリティカル」とされる脆弱性へ対処している。

「Adobe Acrobat」 や「Adobe Reader」をはじめ、eコマースプラットフォームの「Adobe Commerce」「Magento」、管理ソフトの「Adobe Bridge」などに脆弱性が判明したもの。

画像処理やDTPなどで活用されている「Adobe Photoshop」「Adobe Dimension」「Adobe Illustrator」「Adobe InDesign」「Adobe InCopy」「Adobe Substance 3D Stager」「同Sampler」「同Designer」なども脆弱性が明らかとなっている。いずれも脆弱性の悪用は確認されていない。

脆弱性によっては影響を受けるプラットフォームなどが異なるが、いずれのアドバイザリにも重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が含まれる。

なかでも「Adobe Commerce」「Magento」で明らかとなった危険なタイプのファイルをアップロードできる脆弱性「CVE-2024-39397」は、悪用されるとコードを実行されるおそれがある。「Apache HTTP Server」で動作する環境のみ影響があり、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.0」と評価されている。

一方同社は、これらセキュリティアドバイザリの適用優先度を3段階中もっとも低い「3」とレーティング。任意のタイミングでアップデートを実施するよう求めている。

(Security NEXT - 2024/08/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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