Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み

「OpenVPN」の開発チームは、3月に「OpenVPN 2.6.10」をリリースし、Windows版における複数の脆弱性を修正した。発見した研究者によって別名「OVPNX」と名付けられており、8月に開催されるBlack Hatで発表される予定だという。

マイクロソフトの研究者からWindows環境における4件の脆弱性について報告を受けた開発チームは、3月にバグとともに脆弱性を修正した「OpenVPN 2.6.10」をリリースした。

具体的には、任意のディレクトリからプラグインを読み込むことができ、信頼できないプラグインがロードされる脆弱性「CVE-2024-27903」を修正。

スタックオーバーフローによる権限の昇格が生じる「CVE-2024-27459」や、リモートよりサービスパイプへアクセスできる「CVE-2024-24974」を解消した。

修正当初、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアや重要度などは示されていなかったが、7月に入り米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」や、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が評価を公表している。

「NVD」では、「CVE-2024-27903」のCVSS基本値を「9.8」とし、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。「CVE-2024-27459」を「7.8」、「CVE-2024-24974」を「7.5」とし、重要度を「高(High)」とした。

(Security NEXT - 2024/07/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意