Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSH」の脆弱性「regreSSHion」、40以上のCisco製品に影響

「OpenSSH」のサーバコンポーネントに脆弱性「CVE-2024-6387」が明らかとなった問題で、Cisco Systemsは40以上の製品が同脆弱性の影響を受けることを明らかにした。対象製品がさらに増える可能性もある。

「CVE-2024-6387」は、過去に報告、修正された「CVE-2006-5051」への対応などに問題があり再発したもので、報告したQualysによって別名「regreSSHion」とも名付けられている。

リモートより認証なしにroot権限でコードを実行されるおそれがある。攻撃の難易度が高く、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.1」と評価されているが、Red Hatなどは重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングするなど、注意喚起が行われている。

Cisco Systemsではアドバイザリを公開し、「Adaptive Security Appliance(ASA)」「Firepower Threat Defense(FTD)」などのセキュリティ製品をはじめ、ルータ、スイッチ、ワイアレスを含むネットワークデバイスや管理製品、音声コミュニケーション製品などあわせて40以上の製品が同脆弱性の影響を受けることを明らかにした。

また「IOS」をはじめ一部製品では脆弱性の影響について調査が進められている。カスタマイズは必要となるが、すでに脆弱性の実証コード(PoC)が公開されており、同社ではネットワーク侵入検知システム(IDS)の「Snort」に関するルールについても公開している。

(Security NEXT - 2024/07/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Interop Tokyo 2025」が6月開催 - テーマ「社会に浸透するAIとインターネット」
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
指標管理ウェブシステムから顧客情報流出の可能性 - 損保ジャパン
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
マンション管理業務主任者登録の申請書類が所在不明に - 国交省
個人情報含む伝票綴りを紛失、誤廃棄の可能性 - JAおきなわ