Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

6月末で「CentOS 7」のサポートが終了 - 移行状況の確認を

「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の互換OSとして提供されてきた「CentOS 7」のサポートが2024年6月末で終了となる。7月以降は、脆弱性などが明らかとなった場合もセキュリティアップデートが提供されなくなるため、注意が必要だ。

CentOS Projectでは、2020年12月に「CentOS 8」のサポート期間を当初予定していた2029年5月31日から2021年末へと大幅に短縮。2014年より提供していた「CentOS 7」については、当初のライフサイクルを維持したが、2024年6月30日に終了を迎える。

同コミュニティでは、引き続き「CentOS Stream」を提供しているが、「RHEL」の開発ブランチとして位置づけられており、従来の「互換OS」とはコンセプトが大きく異なる。

移行先としては「RHEL」のほか、「互換OS」としてあらたに登場した「Rocky Linux」「AlmaLinux」などのディストリビューションが受け皿となっている。

サイバートラストでは、2021年10月に「MIRACLE LINUX 8.4」を無償で公開。後継である「MIRACLE LINUX 9」についても同様に無償で提供している。あわせてAlmaLinuxのスポンサーともなり、同ディストリビューションの共同開発なども進めている。

またコミュニティによる正式なサポートが終了する「CentOS 7」だが、有償で独自にセキュリティアップデートやサポートを提供するベンダーもあり、すぐに移行が難しい場合など選択肢のひとつとなっている。

(Security NEXT - 2024/06/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
廃棄カルテが一般ゴミに紛れる、搬送中に飛散 - 薩摩川内市
職業性曝露事故の関係者情報含むUSBメモリが所在不明 - 秋田大病院
メルアカ乗っ取り被害、スパム送信の踏み台に - MaOI機構
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
情報セキュリティ教室の参加者一覧が閲覧可能に - NII
採用職員の健診関連情報含む名簿を誤送信 - 奈良県
クレカ不正利用、前四半期比2割増 - 200億円迫る勢い