Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア「Black Basta」に注意 - 500超の組織で被害、医療機関も

米当局は、ランサムウェア「Black Basta」の手口や関連する脅威情報を公開し、注意を喚起した。特に影響が大きい医療機関などへ対策を呼びかけている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)や米連邦捜査局(FBI)、米保健福祉省(HHS)、MS-ISACが共同でセキュリティアドバイザリをリリースしたもの。FBIの捜査や第三者の報告によって特定された同グループの攻撃手法や関連する「IoC(Indicators of Compromise)」情報を取りまとめ、提供している。

同グループは、少なくとも2022年4月より活動しており、攻撃ツールを提供する「RaaS(Ransam as a Service)」として参加者を募り、ランサムウェアによる攻撃を展開している。

攻撃手法は、フィッシングや既知の脆弱性に対する攻撃など、広く見られる手法を用いており、初期アクセスを獲得。データの暗号化にくわえて窃取も行い、いわゆる「二重恐喝」を行う。

北米やヨーロッパ、オーストラリアにおいて重要インフラや企業など500以上の組織が影響を受けた。16の重要インフラセクターのうち、少なくとも12でデータを暗号化される被害が発生している。

(Security NEXT - 2024/05/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年2Qの「JVN iPedia」登録は1463件 - NVDの公開遅延が影響
JPCERT/CCが感謝状 - 脆弱性悪用対応の「重要な模範事例」
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
省庁や独法などの攻撃対象領域保護を実施 - NISC
冊子発送先の個人情報を郵便局へ誤送付 - CCNC
2Qの脆弱性届け出は112件 - 前四半期から半減
高校生向けセミナーの申込フォームで設定ミス - 岩手県立大