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Synology製ビデオ監視ソリューションに複数の脆弱性

Synologyが提供するビデオ監視ソリューション「Synology Surveillance Station」に複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートにて修正されている。

「ウェブAPI」における認証欠如の脆弱性「CVE-2024-29241」「CVE-2024-29228」「CVE-2024-29229」をはじめ、あわせて15件の脆弱性が明らかとなったもの。同社はアドバイザリの重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。

「CVE-2024-29241」については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.9」と評価。「CVE-2024-29228」「CVE-2024-29229」についてはともに「7.7」とした。いずれも悪用には認証が必要だという。重要度についてはいずれも「重要(Important)」とした。

のこる12件に関しては重要度を1段階低い「中(Moderate)」と評価している。同社は「同9.2.0-11289」「同9.2.0-9289」にてこれら脆弱性を修正しており、利用者へアップデートを呼びかけている。

またクライアントソフト「Synology Surveillance Station Client」では、任意のコマンドを実行されるおそれがある脆弱性が判明した。CVE番号やCVSS基本値は示していないが、「同2.2.0-2507」にて修正したという。重要度は「重要(Important)」。

今回のアドバイザリで「Surveillance Station」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-29227
CVE-2024-29228
CVE-2024-29229
CVE-2024-29230
CVE-2024-29231
CVE-2024-29232
CVE-2024-29233
CVE-2024-29234
CVE-2024-29235
CVE-2024-29236
CVE-2024-29237
CVE-2024-29238
CVE-2024-29239
CVE-2024-29240
CVE-2024-29241

(Security NEXT - 2024/04/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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