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主要上場企業のDMARC導入が加速 - 本格運用はドメイン全体の5%未満

11月の1516件から導入済みドメイン数も大きく増加したが、「quarantine(隔離)」あるいは「拒否(reject)」と設定されているドメインの割合に関しては、24.4%から9.7ポイント減。何もしない「none」とポリシーが設定されているドメインが85.3%を占めた。

「quarantine(隔離)」または「拒否(reject)」にて運用されているドメインの割合は、8月に一時39.8%まで上昇するも、以降は割合の縮小が続いている。

件数ベースで推移を見ると、「quarantine(隔離)」「拒否(reject)」へ移行できず足踏みしている状態がよくわかる。

8月の段階でいずれかで運用されているドメインは356件。11月の段階で370件と3カ月でわずか14件しか増加していない。11月から2月までの3カ月に11.0%ほど増加したものの414件にとどまる。

2月の時点で91.3%のドメインが「DMARC集約レポート」を受け取る設定となっているが、「DMARC失敗レポート」を受け取る設定にしているドメインの割合は21.8%だった。

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上場225社が「DMARC」を導入しているドメイン数とポリシーの設定状況(グラフ:TwoFive)

(Security NEXT - 2024/02/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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