フィッシングURLが過去最多の約12万件 - 報告も23万件超に
2024年12月の国内におけるフィッシング攻撃は、報告数、URL件数ともに過去最多を更新した。ランダム文字列のサブドメインなどを設定した「使い捨てURL」を用いた手口の急増が影響している。
フィッシング対策協議会によれば、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は23万2290件。1日あたり約7493.2件の報告が寄せられた。前月から約30.1%増加して2024年10月の18万1443件を上回り、過去最多だった。
フィッシングに悪用されたURLは、前月の約1.5倍にあたる12万415件。1日あたり約3884.4件の報告があった。
これまでもっとも多かった2024年8月の8万5768件を大きく上回り、はじめて10万件の大台を突破。過去最多記録を更新している。
ランダムな文字列をサブドメインに設定し、リダイレクト用の使い捨てURLとして用いるケースが全体の約47.4%にのぼった。これらドメインの多くは同一IPアドレスでホストされており、利用されたIPアドレスは1万4327件だった。

フィッシング報告の推移。2024年12月は報告件数、URLともに過去最多となった(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/01/22 )
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