Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress」における不用意な露出に注意 - 攻撃の糸口となることも

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」で作成された中小企業サイトの6割超において、ユーザーリストが公開されており、さらにログイン画面へアクセスできる状態となっていることがわかった。

大阪商工会議所と立命館大学が共同で2023年10月3日から11月10日にかけてアンケート形式により調査を実施したもの。大阪を中心に22都道府県の企業や団体など111組織が運営する「WordPress」で構築されたウェブサイト192件について、「WordPress」のバージョン、ユーザーリストやログイン画面の露出、プラグインの利用状況などを調べた。

サイト上から稼働する「WordPress」のバージョンを確認でき、最新バージョンを使用していなかったケースは6%。また78%において、管理者をはじめとするユーザーリストを外部より確認することができたほか、77%でログイン画面にアクセスできたという。

ユーザーリストとログイン画面の双方が露出しているサイトは66%にのぼる。使い回されたパスワードが何らかの理由で外部へ流出したり、容易に推測できるパスワードなどを用いていた場合、不正アクセスを受けるリスクが高まる。

また過去に脆弱性が公開されたことがあるプラグインを93%のサイトで利用していた。ただし、同調査ではプラグインのバージョン、脆弱性の有無については確認していないため、脆弱性が修正された最新版へアップデートなど適切に実施されていれば必ずしも危険であるとは限らない。

(Security NEXT - 2024/02/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社