Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本のDMARC導入率13%、米豪と大きな差 - NRIセキュア調査

NRIセキュアテクノロジーズは、日本企業約1600社をはじめ、米国やオーストラリアの企業を対象にセキュリティ対策の実態調査を実施し、結果を取りまとめた。「DMARC」の導入状況など大きな差が見られた。

同社が2023年8月から9月にかけて2783社を対象にセキュリティに関する実態調査を実施したもの。日本の1657社、米国の540社、オーストラリアの586社が回答した。

送信ドメイン認証技術である「DMARC」について、米国は81.8%、オーストラリアは89.4%の企業が、「reject(拒否)」「quarantine(隔離)」「none(何もしない)」のいずれかで「実施済み」であると答えた。日本では13.0%と2割に満たない。

ルールを「reject」あるいは「quarantine」としている企業に絞ると、やや減少して米国では71.8%、オーストラリアは72.5%となるが、それでも7割を超える。日本は7.2%と1割に届かなかった。

ただし、アンケートの実施後にメールサービスを提供するGoogleや米Yahoo!では、大量送信メールに対し、「DMARC」への対応など一定条件を満たさない場合に迷惑メールとみなす方針を2023年10月に示しており、状況が大きく変化している可能性もある。

(Security NEXT - 2024/01/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
フィッシング契機に第三者が端末操作、個人情報流出か - 共立メンテナンス
ランサム被害で写真や動画が流出、調査を実施 - 横須賀学院
委託調査の関連データが保存されたPCを紛失 - 埼玉県