脆弱性の届出が大幅増 - ウェブサイト関連は前四半期比2.2倍に
2023年第4四半期は、情報処理推進機構(IPA)へ310件の脆弱性について届け出が寄せられた。ソフトウェアとウェブサイトともに前四半期を上回っており、特にウェブサイトは目立って増加している。
同機構では、「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドライン」のもと、脆弱性に関する届け出を受け付けており、2023年第4四半期の状況を取りまとめたもの。同四半期には310件の届け出があった。前四半期の158件からほぼ倍増している。1就業日あたりの届け出件数は3.93件だった。
ソフトウェア製品に関する脆弱性は85件。前四半期の54件から31件増加した。一方ウェブサイト関連の脆弱性は225件。前四半期の104件から約2.2倍へと増加している。
受け付けを開始した2004年以降の累計件数は全体で1万8663件。内訳を見ると、ウェブサイト関連が1万2993件で全体の約7割を占める。ソフトウェア製品は5670件。
同四半期に脆弱性の届け出が行われたソフトウェア製品の種類を見ると、「ウェブアプリケーションソフト」が40件でもっとも多く、「スマートフォン向けアプリ」が9件で続いた。

脆弱性届け出件数の推移(グラフ:IPA)
(Security NEXT - 2024/01/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
メール誤送信で留学生受入先のメアドが流出 - 福知山公立大
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NASとWi-Fiルータの初期パスワードに注意喚起 - バッファロー
NASがランサム被害、脅迫メッセージを確認 - 福祉サービスのNPO法人
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満