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「OpenSSL」に脆弱性、PowerPC環境下で影響 - 今後の更新で修正

「OpenSSL」の開発チームはセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性1件を明らかにした。影響は小さいとして現段階でアップデートは用意されていない。

特定の命令をサポートするPowerPC環境で稼働する「OpenSSL」において、「POLY1305 MAC」アルゴリズムを利用した場合に、ベクトルレジスタの一部内容が破損する脆弱性「CVE-2023-6129」が明らかとなったもの。2023年10月に報告を受けた。

「同3.2.0」「同3.1.4」「同3.0.12」および以前のバージョンが影響を受ける。サービス拒否が生じるほか、最悪の場合はプロセスの制御を奪われるおそれがあるという。

一方、同脆弱性の影響を受ける具体的なアプリケーションは現時点で確認されておらず、開発チームでは、重要度を4段階中もっとも低い「低(Low)」とレーティングした。

開発チームでは、ソースリポジトリにおいて同脆弱性を修正。現段階でアップデートは用意しておらず、今後提供するアップデートに修正を反映する予定。

(Security NEXT - 2024/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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