Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「OpenSSL」に脆弱性、PowerPC環境下で影響 - 今後の更新で修正

「OpenSSL」の開発チームはセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性1件を明らかにした。影響は小さいとして現段階でアップデートは用意されていない。

特定の命令をサポートするPowerPC環境で稼働する「OpenSSL」において、「POLY1305 MAC」アルゴリズムを利用した場合に、ベクトルレジスタの一部内容が破損する脆弱性「CVE-2023-6129」が明らかとなったもの。2023年10月に報告を受けた。

「同3.2.0」「同3.1.4」「同3.0.12」および以前のバージョンが影響を受ける。サービス拒否が生じるほか、最悪の場合はプロセスの制御を奪われるおそれがあるという。

一方、同脆弱性の影響を受ける具体的なアプリケーションは現時点で確認されておらず、開発チームでは、重要度を4段階中もっとも低い「低(Low)」とレーティングした。

開発チームでは、ソースリポジトリにおいて同脆弱性を修正。現段階でアップデートは用意しておらず、今後提供するアップデートに修正を反映する予定。

(Security NEXT - 2024/01/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
メール誤送信で美術研究所研究生のメアド流出 - 大阪市立美術館
個人情報含むファイルを業務チャットで誤送信 - トライトグループ会社
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
空部屋ポストに未配達の郵便物か、住民から連絡 - 徳島
クラウドサービスが侵害、顧客従業員情報が流出か - ITサービス事業者
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト