Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア「Play」に警戒を - 米豪当局が注意喚起

ランサムウェア「Play」の攻撃グループは、何らかの方法で入手した有効なアカウント情報や既知の脆弱性を狙って初期侵入を行っている。

具体的には、「FortiOS」において過去に明らかとなっている脆弱性「CVE-2018-13379」「CVE-2020-12812」や、別名「ProxyNotShell」としても知られる「Microsoft Exchange」の脆弱性「CVE-2022-41040」「CVE-2022-41082」などを悪用。

侵入後は、「Active Directory」においてクエリを実行して情報収集を行うほか、マルウェア対策ソフトの無効化なども行っており、「Microsoft Defender」などもPowerShellスクリプトを用いて停止させられていた。

さらに「Mimikatz」を使用して認証情報の窃取なども行い、組織内におけるラテラルムーブメントを展開。データを外部に転送するとともに暗号化を行う。

アドバイザリでは、攻撃者が利用するツールや攻撃手法を一覧として取りまとめるとともに、関連ファイルのハッシュ値など「IoC(Indicators of Compromise)」などを提供している。

同ランサムウェアによる被害の軽減に向けて、利用するソフトウェアをすべて最新の状態に保ち、多要素認証の利用、ネットワークのセグメント化や監視、オフラインによるデータのバックアップ、復旧計画の策定など対策を講じるよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/12/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
監査関連資料を誤送信、メアド入力ミスで - 三重県
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院
国勢調査でメモに使った付箋を紛失 - むつ市
白衣ポケットから盗難、被害メモに患者情報含む可能性 - 東海大病院
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
SBI Cryptoで自己保有の暗号資産が流出 - 原因や被害など調査
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も