Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「IT導入補助金」の2023年後期サイトで情報流出

中小企業におけるITツールの導入を支援する2022年度第2次補正予算の「IT導入補助金事業」においてウェブサイトに不備があり、個人情報が流出したことが判明した。

問題が判明したのは、同補助金2023年後期のウェブサイト。同補助金事業の後期事務局を務めるTOPPANによれば、8月1日から12月12日1時半ごろにかけて、一部登録情報が外部に流出したことが判明したもの。

ウェブサイトのプログラムに不備があり、外部から本来非公開の情報へアクセスできる状態となっていた。外部から指摘により判明した。

対象となるのは、ITツールの導入を支援するITベンダーやサービス事業者が入力した事業者情報やITツールに関する情報。価格情報のほか、役員の氏名、担当者、実施者、販売者に関する氏名やメールアドレスなど個人情報3万8269人分が流出した可能性がある。

すでにシステムの修復は終えており、対象となる関係者にメールで連絡を取っている。情報流出による二次被害などの報告は寄せられていない。

同社は、システム設計段階におけるセキュリティ機能の検証を強化し、再発防止を図りたいとしている。

(Security NEXT - 2023/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性