Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、「Illustrator」など複数製品の脆弱性を解消

Adobeは、現地時間12月12日に同社9製品に向けてセキュリティアップデートをリリースした。

同社は、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあたる12月12日にあわせて9件のセキュリティアドバイザリを公開。脆弱性を修正するアップデートをリリースした。いずれも脆弱性の悪用などは確認されていない。

「Adobe Illustrator」「Adobe Substance3D Sampler」「Adobe Substance3D After Effects」「Adobe Substance3D Designer」の4製品では、同社の重要度において3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性を解消した。

一方「Adobe InDesign」「Adobe Dimension」「Adobe Experience Manager」「Adobe Substance3D Stager」では、重要度が上から2番目にあたる「重要(Important)」とされる脆弱性を修正。「Adobevi Prelude」については3段階中もっとも低い「中(Moderate)」とされる脆弱性に対応した。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、今回判明したなかでは、「クリティカル」とされる4製品で修正された13件の脆弱性がもっとも高いスコアとなっており、いずれも「7.8」と評価されている。

アップデートの適用優先度に関しては、いずれも3段階中もっとも低い「3」にとどめた。任意のタイミングで更新するよう求めている。

(Security NEXT - 2023/12/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加