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WordPressの開発チーム名乗るフィッシング - 不正プラグインに誘導

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」で構築されたサイトの管理者を狙ったフィッシング攻撃が出回っている。「脆弱性パッチ」に見せかけ、悪意あるプラグインをインストールさせようとしていた。

DefiantのWordfence脅威分析チームによれば、送信元として「WordPress」の開発チームを名乗り、脆弱性の警告に見せかけたフィッシングメールが出回っているという。

メールの本文では、WordPressセキュリティチームが受信者のウェブサイトに脆弱性を発見したなどと記載。リモートよりコードを実行され、情報を窃取されるおそれがあるなどと不安を煽っていた。

無関係のCVE番号「CVE-2023-45124」を示しつつ、深刻な脆弱性を解消できるよう次期アップデートを準備しているなどともっともらしく説明。同脆弱性の悪用を防ぐためなどとして、リンク先よりすぐにプラグインをインストールして、有効化するよう求めていた。

誘導先は、正規の「WordPressプラグインディレクトリ」のデザインを盗用した偽サイト。プラグインがあたかも2日前にリリースされ、50万以上のサイトで稼働しているかのように見せかけていた。

(Security NEXT - 2023/12/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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