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個情委、野辺地町に行政指導 - 管理不備や報告遅滞で

個人情報保護委員会は、青森県野辺地町において個人情報が含まれるUSBメモリを紛失した問題で、個人情報保護法に基づく行政指導を行った。

同町健康づくり課において、新型コロナワクチン接種の接種歴など個人情報などを保存していたUSBメモリを紛失したもの。

対象となる個人情報は、氏名、生年月日、性別、住所、新型コロナワクチン接種履歴など1万2856人分。このうち51人に関しては、健康診断の結果が保存されていた。さらに発覚時点で死亡していた547人に関する情報も含まれる。

同問題に対して個情委は、施錠管理が行われておらず、パスワードなども設定されていなかったとして記録メディアの管理において物理的な対策が不十分だったと指摘。

またUSBメモリの持ち出しや返却について台帳管理が行われておらず、取り扱い状況を把握できないなど、組織的な安全管理に問題があったことに言及。個情委に対する報告が発覚から28日後とすみやかな報告が行われなかったことも指導の理由に挙げた。

個情委では、個人情報保護法やガイドラインに基づき、適切な措置を講じ、策定済みの再発防止策を確実に実施、運用するよう指導。また実施状況について、12月28日までに説明するよう求めた。

(Security NEXT - 2023/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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