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オンラインストレージ構築ソフト「ownCloud」に複数の深刻な脆弱性

「CVE-2023-49103」は、特定のURLよりPHP環境の設定情報を参照することが可能となる脆弱性。コンテナ環境で利用している場合は、環境変数として「ownCloud」の管理者パスワードをはじめ、メールサーバの認証情報、ライセンスキー情報などが漏洩するおそれがある。

MITREでは、CVSS基本値を最高値である「10」と評価。「ownCloud」はリスクを「クリティカル(Critical)」とした。コンテナ環境以外も注意が必要としている。

さらにアプリ「oauth2」では、サブドメインを許可している場合に影響を受ける「CVE-2023-49104」が判明。細工したURLを用いることで、アクセスが制限されているトップレベルドメインへコールバックをリダイレクトできる。

MITREにおけるCVSS基本値は「8.7」。リスクについては「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

これら脆弱性は、いずれも現地時間11月21日にCVE番号が採番されたが、現地時間9月19日にリリースされた「ownCloud 10.13.1」および同時にマーケットプレイスより提供された「graphapi 0.3.1」「oauth2 0.6.1」にて修正されたという。

リリース当時、重大なセキュリティ上の修正を含むとして、可能なかぎり早急にアップデートを実施するよう呼びかけられていた。

(Security NEXT - 2023/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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