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オンラインストレージ構築ソフト「ownCloud」に複数の深刻な脆弱性

オンラインストレージを構築できるオープンソースソフトウェア「ownCloud」に深刻な脆弱性が明らかとなった。9月のアップデートで修正済みだという。

同ソフトを提供するownCloudは、現地時間11月21日にセキュリティアドバイザリ3件を公開し、コアに関する脆弱性をはじめ、あわせて3件の脆弱性へ対処していたことを明らかにした。

「CVE-2023-49105」はコアに明らかとなった認証バイパスの脆弱性。脆弱性を悪用するにはユーザー名を把握している必要があるが、署名キーが未設定のユーザーに対し、認証なしにファイルへアクセスしたり、変更、削除することができる。

CVE番号を採番したMITREでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価している。ownCloudではリスクを「高(High)」とレーティングした。

またマーケットプレイスにて提供されているアプリ「graphapi」では、外部ライブラリに起因し、機密情報が漏洩するおそれがある脆弱性「CVE-2023-49103」が明らかとなった。

(Security NEXT - 2023/11/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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