Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、11月の月例セキュリティパッチを公開 - 複数ゼロデイ脆弱性を修正

マイクロソフトは、11月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。3件の脆弱性についてはすでに悪用が確認されている。

今回のアップデートでは、「Windows」「Office」をはじめ、「Microsoft Exchange Server」「Microsoft Dynamics」「Azure」「ASP.NET」「.NET Framework」「Visual Studio」などに明らかとなった脆弱性を修正した。

CVEベースで58件の脆弱性に対応。最大重要度を見ると、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性が3件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性が55件となっている。

脆弱性によって影響は異なるが、15件についてはリモートよりコードを実行されるおそれがある。また権限昇格の脆弱性16件やなりすましの脆弱性10件、情報漏洩の脆弱性6件、セキュリティ機能のバイパス6件、サービス拒否の脆弱性5件を解消している。

具体的に見ると、「Windows Pragmatic General Multicast(PGM)」においてリモートよりコードを実行される脆弱性「CVE-2023-36397」をはじめ、「Windows HMAC Key Derivation」における権限昇格の脆弱性「CVE-2023-36400」、「Azure CLI RESTコマンド」においてログファイルから「パスワード」などを取得されるおそれがある「CVE-2023-36052」の3件については重要度が「クリティカル」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2023/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生