Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

キャッシュプロキシサーバ「Squid」に複数の深刻な脆弱性

キャッシュプロキシサーバの「Squid」に複数の脆弱性が明らかとなった。現地時間10月21日にリリースされたアップデートにて修正されている。

あわせて4件の脆弱性が明らかとなったもの。具体的には、ダイジェスト認証においてバッファオーバーフローが生じ、サービス拒否に陥る脆弱性「CVE-2023-46847」が判明。「HTTP/1.1」や「ICAPメッセージ」の解析処理においてリクエストスマグリング攻撃を受けるおそれがある脆弱性「CVE-2023-46846」が明らかとなった。

さらに「SSL/TLS証明書」の検証処理における「CVE-2023-46724」、「FTP」関連の検証処理における「CVE-2023-46848」などサービス拒否が生じる脆弱性が判明している。

CVE番号を採番したGitHubでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアについて、「CVE-2023-46847」を「9.9」、「CVE-2023-46846」を「9.3」とし、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

一方「CVE-2023-46724」「CVE-2023-46848」については、ともにCVSS基本値を「8.6」、重要度を1段階低い「高(High)」としている。

これら脆弱性は現地時間10月21日にリリースされた「同6.4」にて修正されており、あわせてパッチが公開されている。また現地時間11月6日より最新版となる「同6.5」が提供されている。

(Security NEXT - 2023/11/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

除草工事委託先への安全講習会案内メールで誤送信 - 茨城県
ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
若年層向けアジアCTF大会「ACSC 2025」が8月開催 - 世界大会は東京
ランサム被害でデータ暗号化、原因など調査 - 新興プラスチックス
ポケモングッズ通販サイトにPWリスト攻撃 - 一部で会員情報改ざんも
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット