Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

QNAP製NASに複数の脆弱性 - 「クリティカル」など4件を修正

QNAP Systemsは、同社製NASに搭載されている「OS」や提供する「アプリ」において複数の脆弱性に対処したことを明らかにした。重要度が「クリティカル」とされる脆弱性も含まれる。

現地時間11月4日にアドバイザリをリリースし、影響を受けるバージョンなどは異なるが、あわせて4件の脆弱性に対応したことを明らかにしたもの。3件についてはOS、2件についてはアプリケーションが影響を受ける。

「CVE-2023-23368」「CVE-2023-23369」は、ネットワーク経由でコマンドの実行が可能となるOSコマンドインジェクションの脆弱性。「CVE-2023-23368」は「QTS」に影響があり、「CVE-2023-23369」については「QTS」「QuTS hero」および「Multimedia Console」が対象としている。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2023-23368」が「9.8」、「CVE-2023-23369」が「9.0」と評価されており、重要度はいずれも4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

また重要度は2段階低い「中(Medium)」とされる2件の脆弱性が判明。「QTS」や「QuTS hero」のサーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性「CVE-2023-39301」や、アプリケーション「Music Station」のパストラバーサルの脆弱性「CVE-2023-39299」が明らかとなった。

同社は、すでに「QTS」「QuTS hero」やアプリケーション向けに脆弱性を修正したアップデートを展開しており、最新バージョンを利用するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

CDN導入時に設定ミス、複数フォームで個人情報を誤表示 - スカイマーク
メール本文に関係者アドレスを記載、削除し忘れ流出 - 神奈川県
複数サーバでランサム被害、痕跡未確認も情報流出の可能性 - はるやまHD
テモナのEC支援SaaSに侵害の痕跡 - 攻撃経路や影響など調査
MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
3Qの脆弱性届出は160件 - ソフトウェア製品が倍増
Dellストレージ管理製品に認証回避の脆弱性 - アップデートで修正
「Adobe Commerce/Magento」や「WSUS」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
先週注目された記事(2025年10月19日〜2025年10月25日)
地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県