ランサムウェアによる個人情報流出を確認、リモートアクセス経路より侵害か - セイコー
セイコーグループは、ランサムウェアによる被害で顧客や取引先担当者などの個人情報が流出したことを明らかにした。リモートアクセスのために用意したアクセス経路より侵入されたものと見られる。
同社では、7月28日にファイルサーバが侵害されたことを確認。同社やグループ会社に関する情報が外部に流出した可能性もあるとして、事態を公表するとともに外部協力のもと、影響の範囲や原因など含めて調査を進めていた。
同社によると、今回の被害がランサムウェアによるサイバー攻撃であり、データセンターや国内拠点の一部サーバ内部に保存されていたデータを暗号化され、同社や事業会社であるセイコーウオッチ、セイコーインスツルが保有する個人情報あわせてのべ6万件が外部に流出したことを確認したという。
具体的には、セイコーウオッチの顧客情報をはじめ、3社の取引先担当者に関する情報、セイコーグループおよびセイコーウオッチの採用応募者情報。同社やグループ会社の従業員、退職者情報も対象となる。それぞれ対象項目は異なるが、氏名や住所、電話番号、メールアドレスのほか、学歴、人事情報なども含まれていた。
本誌取材に対し、脅迫の内容などについては警察が捜査中であることを理由に言及を避けた。今回発表したのべ6万件を最大件数としており、対象情報における重複状況など精査を進めている。慎重に調査を進めたとしており、今後さらに件数が上積みされる可能性については否定した。
(Security NEXT - 2023/10/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町
学生向けシステム内に不正ファイル、個人情報流出の可能性も - 帝塚山学院大
ランサム攻撃によりサーバやPCが被害 - 建設資材機械設備メーカー
危険物取扱者試験講習会の案内メールで誤送信 - 薩摩川内市
外部からの攻撃を検知、会員情報流出の可能性 - CNプレイガイド
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み