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ゼロデイ攻撃で受信メールが流出した可能性 - 国立科学博物館

国立科学博物館は、メール関連システムが不正アクセスを受け、受信したメールのメールアドレスや記載内容が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同法人によれば、メール関連のシステムが侵害を受けたもので、国立科学博物館のドメインで管理されているメールアドレスで受信したメールが2022年10月上旬から2023年5月下旬にかけて外部に流出した可能性があることが判明したもの。

本誌取材に対して、セキュリティ上の理由から具体的な機器の名称についてはコメントを避けたが、メーカーが把握できていなかったゼロデイ攻撃が悪用されており、被害が生じた対象期間などの状況などを踏まえると「Barracuda Email Security Gateway(ESG)」が攻撃を受けたものと見られる。

5月24日にメーカーから脆弱性と修正パッチの適用に関してメールによる連絡があったという。その後、6月21日に不正な通信が発生していた可能性を示す痕跡を確認した。

パッチが適用され、ファームウェアも更新されていたことから問題ないとの判断でそのまま運用していたが、7月に入り2台あったこれら機器を交換している。

(Security NEXT - 2023/10/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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