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標的型攻撃で内部資料20件が流出、開発環境などに影響なし - 富士ソフト

富士ソフトは、同社内部システムがサイバー攻撃を受けた問題で、10月6日に調査状況の途中経過を明らかにした。

社内システムに対する標的型攻撃があり、第三者から複数回にわたりアクセスされたことを同社では9月22日に検知。内部情報の一部が流出した可能性もあるとして事態を公表するとともに調査を進めている。

同社は攻撃対応の経緯について、社外端末よりファイルが持ち出されたことを同社セキュリティオペレーションセンター(SOC)が検知し、同社CSIRT(Computer Security Incident Response Team)がアクセスを遮断したと説明。

端末より持ち出されたファイルは20件。いずれも同社における作業上の資料で、顧客から受け取ったり、納品する資料などは含まれていなかったとしている。

アクセスを遮断したことから被害は局所的で、追加的な多重防御も講じており、攻撃活動は停止しているという。当初ファイルが持ち出されたシステム以外に被害は確認されておらず、標準開発管理環境にも影響がないことを同社は強調した。

外部協力のもとサーバなどのログについて調査を継続しているが不審な記録などは見つかっていない。引き続き同社では調査などを進めていくとしている。

(Security NEXT - 2023/10/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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