トレンドの法人向けセキュリティ製品に脆弱性 - すでに悪用済み
トレンドマイクロの法人向けエンドポイントセキュリティ製品において、脆弱性「CVE-2023-41179」が明らかとなった。すでに悪用が確認されており、同社やセキュリティ機関では注意喚起を行っている。
「Trend Micro Apex One」「同SaaS」「ウイルスバスタービジネスセキュリティ(VBBS)」「同サービス(VBBSS)」において、管理する端末上で任意のコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2023-41179」が明らかとなったもの。
同脆弱性は、サードパーティ製のセキュリティ対策ソフトをアンインストールするための機能に存在。悪用には管理コンソールへログインする必要があるが、エージェントがインストールされた端末において任意のコードをシステム権限で実行されるおそれがあるという。
トレンドマイクロは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」においてベーススコアを「9.1」、重要度を「緊急」とレーティングした。CVE番号は8月24日に採番されている。
同社では、8月21日にリリースした「Trend Micro Apex One SP1 Patch1(ビルド12380)」や、9月19日より提供している「VBBS Biz 10.0 SP1 Patch 2495」にて同脆弱性に対応した。「Apex One SaaS」や「VBBSS」については7月のアップデートで修正済みとしている。
9月19日の時点ですでに悪用が確認されており、できるだけ早急に最新ビルドへアップデートするよう呼びかけている。また同社の発表を受けて、JPCERTコーディネーションセンターも注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2023/09/19 )
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