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Array Networks製VPN機器、標的型攻撃の対象に - 侵害状況の確認を

Array Networksが提供するVPNアプライアンス「Array AGシリーズ」の脆弱性を狙った標的型攻撃が断続的に観測されているとして、JPCERTコーディネーションセンターが注意喚起を行った。

2022年5月以降、サイバーセキュリティ協議会の活動などを通じて同製品の脆弱性を悪用した攻撃を確認しているとして注意を呼びかけたもの。国内外の拠点が標的となっており、2022年5月以降、少なくとも関連する6件の攻撃活動が報告されているという。

Array Networksでは、「CVE-2022-42897」を2022年9月に解消。2023年3月には「CVE-2023-28461」を修正した。これら脆弱性に関する実証コード(PoC)は出回っていないものの、複数の攻撃グループが悪用できる状態にあるものとJPCERT/CCでは見ており、警鐘を鳴らした。

製品の利用者に対してアップデートなど対策状況について確認するよう求めるとともに、攻撃が展開された時期や概要、通信先やファイル名などの「IoC(Indicators of Compromise)」情報を提供しており、侵害有無について調査するよう呼びかけた。

またアップデートに関連して再起動時にログが消失する可能性があると指摘。事前にログを保存した上で不審なアクセスが生じていないか調査を行うよう求めている。

(Security NEXT - 2023/09/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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