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「Apache RocketMQ」に対する攻撃が発生 - 米当局が注意喚起

分散型メッセージングプラットフォーム「Apache RocketMQ」において5月に明らかとなったコードインジェクションの脆弱性「CVE-2023-33246」が悪用されているとして、米当局が注意喚起を行った。

同脆弱性に対する攻撃が発生しているとして、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が、現地時間9月6日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加したもの。

外部に公開されている一部コンポーネントにおいて権限の検証が行われておらず、特定環境下で構成の更新機能を使用してリモートよりコマンドを実行することが可能。またプロトコルの内容を細工することで同様の攻撃を行うことができる。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」における共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

「同5.1.0」までのバージョンに影響があり、5月にリリースされた「同5.1.1」「同4.9.6」にて修正された。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が生じるが、広く悪用されるおそれもあるとして注意が呼びかけられている。未修正だった場合はアップデートにとどまらず、すでに侵害を受けていないか確認することなども重要となる。

(Security NEXT - 2023/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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