Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IvantiのVPN製品やVeeamバックアップ製品に対する脆弱性攻撃が発生

VPN製品「Ivanti Sentry」に深刻な脆弱性が明らかとなった問題で、悪用が確認されているとして米当局が注意喚起を行った。Veeam Softwareのバックアップ製品における既知の脆弱性についても悪用が確認されているという。

Ivantiでは現地時間8月21日にアドバイザリを公開し、「Ivanti Sentry」の一部APIに認証回避の脆弱性が存在し、設定の変更やコマンドの実行が可能となる「CVE-2023-38035」について明らかにしたが、すでに同脆弱性の悪用が確認されているとして注意を呼びかけたもの。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、現地時間8月22日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」を更新し、同脆弱性を追加した。

あわせてVeeam Softwareのバックアップ製品「Veeam ackup & Replication」において、3月に公表された脆弱性「CVE-2023-27532」についても、悪用が確認されているとして同リストにくわえている。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が課される。また追加された脆弱性そのものは広く悪用される可能性があり、製品を利用するすべての組織において警戒が必要となる。

(Security NEXT - 2023/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ